スポンサーリンク

四柱推命 丙は太陽で、華やかで目立つ存在

占い

四柱推命で、十干の3番目にあたる丙は太陽を表し、華やかで目立つ存在

四柱推命で、十干の3番目にあたる丙は、火の陽干です。丙は太陽を表し、明るく華やかなイメージを持っています。燦燦と輝き、海や山、草木に恵みを与える貴重な存在です。人類も自然も太陽なくしては、成長しません。丙には、大いなる使命が与えられていると言えるでしょう。

丙の基本的性質

日干に丙を持つ方は、明るい性格で社交性に溢れています。華やかな雰囲気を持っていて、どこにいても目立つ存在です。前向きで行動力があり、思い立ったら、すぐに実行に移します。周りからも慕われていて、頼りにされているでしょう。

ただし、丙の状態によっては、基本的性質も大きく変化します。身旺、身弱、生れ月の春夏秋冬によって、かなりの差があるので、注意が必要です。以下で、各、丙の状態と用神や性質を説明いたします。



丙の基本的な用神

太陽である丙は、燦燦と輝き、人類や自然に恵みを与える貴重な存在です。

太陽(丙)の光が、湖や大海(壬)を美しく照らし、反射してキラキラと輝く風景が、丙の理想的なイメージにあたります。丙にとって壬は、大切な存在です。同じ水でも雨水である癸は、太陽である丙を曇らせてしまいます。

加えて、丙の輝きを保つためには、根っことなる(巳、午、未)を必要とします。また、丙は命式に2つ以上あるのは、好ましくありません。理由は、現実的に考えて、太陽が2つ存在することが、ないからです。

また、壬の水源となる庚も重宝される場合があります。以って、これらを基本的な用神とします。

丙の身旺について

丙は夏の季節を表すため、巳午未月生まれは、基本的に身旺と解釈します。身旺の丙が、湖や大海(壬)を照らし、反射して広がっていく輝きは格別です。また、壬の水源となる庚も、身旺の丙には嬉しい作用をもたらしてくれます。

甲や乙の木は丙にとって、印星に当たりますが、強める作用はありません。なぜなら、甲や乙(木や草花)が、丙(太陽)を生じることがないからです。

丙は身旺身弱に関わらず、命式に2つ以上あるのを好みません。特に身旺の場合は、益々、炎上して水分が蒸発してしまうので、非常にやっかいです。人口の火である丁も、命式に熱を加えるので、全く必要がありません。

また、丙は身旺になり過ぎても、漏らす作用の土(戊、己)を敬遠します。なぜなら、土には、太陽の光を吸収して、曇らせてしまう作用があるからです。これを、晦火(かいか)と呼ばれています。

以上より、丙は身旺であっても、用神や良い働きをする干支が限られているので、取り扱いが難しい十干の代表だと言えるでしょう。

日干丙の身旺 基本的性格

日干丙は、元来、明るい性格で華やかな雰囲気持っています。リーダーシップに優れていて、どこにいても目立つ存在です。身旺は、その性質が、さらに強まり、太陽のように明るく朗らかなタイプで、バイタリティに溢れています。負けん気が強く、自分の意思を曲げません。裏表がなく、さっぱりとしているので、周りからは慕われて、尊敬されているでしょう。

丙の身弱について

丙の身弱は、根っこ(巳、午、未)がありません。五行では、印星は日干を強めると言われていますは、残念ながら、木(甲乙)は丙を生じる作用がありません。ゆえに、木(甲乙)が多くても、根っこがなければ身弱と判断します。

また、根っこがあっても、夏月以外であったり、剋される壬癸(亥、子、丑)の多過が目立ったり、反剋する庚辛(申、酉、丑(丑は状況によって変わる)が多いと身弱に傾く傾向があるので、慎重な判断が必要です。

漏らす作用のある戊、己(未、戌、辰、丑(辰と丑は状況によって変わる)は、丙の輝きを吸い取る悪い作用があるので、益々身弱となります。

ただし、極端に特定の干支だけが強い命式(壬癸亥子丑が極端に多い、庚辛申酉丑ばかりで埋め尽くされている、戊己未戌辰丑ばかりが並んでいるような命式)は、特殊格となり、通常の見方とは全く異なります。特殊格につきましては、別の機会に改めて、お伝えする予定です。

日干丙の身弱 基本的性格

日干丙の身弱は、元来の丙の明るくエネルギッシュな性質に、穏やかさ加わり、中庸となっている状態です。人当たりが良く、誠実で裏表がありません。我の強さも抑えられているので、柔らかみがあり、場を和ます雰囲気が漂っているでしょう。

丙春月生まれ

丙の春月(寅、卯、辰)は、根っこがありません。五行では、木は火をを生じる関係になっています。しかし、自然の摂理を考えると、木や草花に太陽を強める作用など、あるはずがありません。従って、春月の丙は、身弱となるケースが目立ちます。

春月の丙に欲しいのは、まずは根っこ(寅、卯、辰(辰は、ほとんどが根っこにならない)です。根っこで丙を強くしてから、その輝きを照らす水面となる壬(湖、大海)があれば、とても美しい風景が成り立ちます。加えて、壬の水源となる庚があれば、最高でしょう。

漏らす作用の土(戊、己、未、戌、辰、丑(辰と丑は状況による)は、丙の光と吸い取り、曇らせる悪い作用があり命式を身弱に傾けます。身旺であっても、丙は土を好みません。以って、丙春月に、土は不要だと言えるでしょう。

丙春月生まれの性格

丙春月生まれの方は、華やかで明るい雰囲気を持っていますが、内面は、思慮深く、孤独を好みます。本来の丙が負けず嫌いで、エネルギッシュであるのに対して、丙春月は、落ち着いていて、利他的です。周りからは、優しくて人に合わせるタイプだと、思われているでしょう。

丙夏月生まれ

丙の夏月(巳、午、未)生まれは、根っこがあるので、基本的には身旺となります。灼熱の太陽となる丙が、壬(湖、大海)を美しく照らし、反射して輝く風景は、格別です。

壬(亥、子、申、丑)と、水源になる庚(申、酉、丑)を用神とします。同じ水でも、癸は雨水で太陽を曇らせるため、好ましくありません。また、同じ金の辛も宝石であるため、力不足です。

身旺が過ぎると、命式が炎上して、バランスを崩します。特に、水が少ないと枯渇するので、夏月には、壬と庚がセットであるのが望ましいでしょう。

丙夏月の基本的性格

丙夏月は、丙本来の性質が存分に表れる、陽気で社交的な性格です。華やかな雰囲気を持っていて、どこにいても目立つでしょう。周りからは憧れの存在になっています。一方で、負けん気が強く、自分の意思を曲げません。そのため、人間関係のトラブルを起こしやすい傾向があります。相手に合わせる工夫をすると、良好な状態が保てるでしょう。

丙の秋月生まれ

秋月に入ると、そろそろ日差しも弱くなり、気温も低下していきます。秋月の丙は、反剋の金(庚、辛、申、酉、丑)が強まり、身弱に傾きがちです。

そのため、一番に根っこ(巳、午、未)を必要とします。丙は太陽であるため、身弱であっても、命式に2つ以上あるのは、好ましくありません。理想は、根っこが、2つ以上あったり、夏方合(巳、午、未の3つが揃う)や、夏方合半会(巳、午、未のうち、2つ揃う)があったりすると、丙がしっかりとするので、安心でしょう。

丙秋月の性格

丙秋月生まれは、本来の明るく積極的な丙のタイプに、穏やかで物静かな部分が加わります。利他的で、気が利くので、周りからは愛されて慕われているでしょう。世話好きで困っている人を見ると放っておけません。そのため、自分を疎かにしがちです。もう少し自分にも向けると、新たな発見があるでしょう。

丙冬月生まれ

丙の冬月は、身弱を極めています。寒さが厳しく、直射日光をほとんど感じません。水(壬、癸)の勢いが強まり、丙の光は弱められてしまいます。

従って、冬の丙には、まず根っこ(巳、午、未)が必要です。本来、丙に重宝されている壬も、冬月に限っては、あまり嬉しくありません。冬月の中に、十分な水があるので、余程の身旺にならない限りは、壬はいらないでしょう。

また、水が大過している場合には、甲で水分を吸収してコントロールし、丙を健全に保つのがベストです。甲に丙を生じる力はありませんが、水を吸い取る作用があるので、冬月は甲を喜びます。同じ木でも、乙は草花であるため、効果は期待できません。

丙冬月生まれの基本的性格

日干丙の冬月生まれは、優しくて気遣いに長けています。社会的な常識があり、周囲に合わせるのが得意です。一方で、何事も我慢をして、自分を犠牲にしがちです。時には、自己主張をして、自分らしく生きるように心がけると、運気もアップしていくでしょう。

まとめ

今回は、四柱推命十干の丙についてを、お伝えいたしました。丙は太陽を表していて、華やかで、どこにいても目立つ存在です。

しかし、同じ丙であっても、身旺、身弱、生まれた季節によって、解釈が大きく異なります。

今回は、基本的な見方についてを説明いたしましたが、例外も多いのが事実です。夏月であっても、冬月のような命式もあれば、逆も存在します。

四柱推命の読み方は非常に複雑です。巡る運気が、本来の命式を大きく変える可能性もあります。今後は、例題を基に、用神や運気の変化などについても、お伝えしたいと考えています。

四柱推命の勉強は永遠に続くと思っています。参考にして頂ければ幸いです。



タイトルとURLをコピーしました