命術の代表 四柱推命の見方について
四柱推命は、命術の代表で生年月日を基に鑑定します。時間がわかれば、より的確な鑑定が可能です。一方で、四柱推命は、占い師によって鑑定法が異なるケースが見られますが、今回は、こちらで鑑定する方法をお伝えします。
日干からみた季節の力量を重視
四柱推命で鑑定する日干には甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の10種類があります。この日干と季節の力量を重要視して、用神(その人にとって、良い影響を与える干支)を探します。季節は、春(2月から4月 寅卯辰)、夏(5月から7月 巳、午、未)、秋(8月から10月 申、酉、戌)、冬(11月から1月、亥、子、丑)の4パターンに分かれますが、それぞれに違った特徴があるので、非常に複雑です。
基本的には日干が季節の力量によって、どのような影響を受けているのかを判断して、身旺身弱を決定します。そこから、用神を探り出し、命式を深く読んでいくのが基本です。最初は、難しく感じるかもしれませんが、慣れれば楽しくなってくるでしょう。

日干が甲の場合の用神
例えば日干が甲の場合を例にとって見ていきましょう。甲は樹木などの大木です。すくすくと育ち、丈夫な木になるためには、栄養分になる水(癸)と、健康に育つための太陽(丙)が必要です。また、甲を頑丈にするためには、根っこ(寅、卯、辰(辰は状況により根にならないことが多い)が、しっかりと着いているのを理想とします。これが甲の基本的な用神になりますが、季節によっては、必ずしもこれらの干支が用神になるわけでは、ありません。
同じ甲でも身旺と身弱で大きく変わる
例えば甲の2月(寅月)生まれの場合では、甲に寅の根が、しっかりと着いています。同じ根がある場合でも、月の力量が最も大きいと判断します。甲でも、時間、日、年に寅がある場合では、力量は弱いく、月は3倍の力量を持っているのです。2月生まれの甲に、それを強める養分になる雨水の癸や、子、亥があり、健康に育つ太陽の丙や巳、午などがあると、甲の大木は、とても良い状態に保たれます。従って、用神は、丙(巳、午、未)と、癸(亥、子、丑(丑は状況によって用神にならないこともある)だと判断します。
また、甲に寅卯などが多く、非常に身旺である場合は、大木が大きくなり過ぎてしまうので、それを刈り取る、斧である庚(申、酉)を用神とします。
甲の身弱について
甲で根っこがなく、仮にあっても力量が弱いなどの理由によって、身弱と判断された場合には、甲の根っこである寅、卯と同じ甲を用神とします。また、甲を強める癸も用神になりますが、冬月の場合は、癸は冷たすぎて甲を腐敗させてしまうため、癸は用神になりにくいケースが目立ちます。丙は、甲が育つのに、ぜひとも欲しいところですが、夏月では太陽が強すぎて、甲が枯れてしまうので、用神にはなりにくいケースが多いでしょう。
その他にも命式全体から、夏月であっても、冬月のような命式や、冬月であっても夏月のような命式などがあり、同じ甲であっても、用神や鑑定結果が大きく異なります。それが、四柱推命の奥深いところです。1回では伝えきれませんので、今後、少しずつ鑑定例に基づいて、説明いたします。
まとめ
今回は、四柱推命の簡単な見方をお伝えしました。こちらでの鑑定は、日干から見た季節の力量を重要視し、それに基づいて用神を判断する方法を使用しています。今回は基本中の基本で、必ずしも、用神はこの通りになるわけでは、ありません。その他にも色々な条件があり、身旺身弱や用神の判断はは命式ごとに、大きく異なります。今後、例題を基に、少しずつ説明いたします。
