タロットカードは、大まかに分けると、ウエイト版とマルセイユ版の2種類があります。その他にも、周易に基づいたイーチンタロット、各種オリジナルタロットなど、多数の種類があり、どれも絵柄が美しく魅惑的です。ほとんどのカードは、基本78枚で、正逆によって意味が異なります。しかし、それだけの数を覚えるのも大変です。そこで、今回はカードの読み方の簡単なコツを、お伝え致します。
カード自体の意味よりもイメージを大切にする
カードの基本解釈による単語を、そのまま、あてはめて読んでしまうと、意味不明な結果になってしまいます。それを回避するためには、カードの意味から、イメージを感じ取ることが大切です。そうすると、およそのストーリーが見えてくるので、的中率もアップするでしょう。
悪魔のカードは、本当に不倫や三角関係を意味するのか?
例えば、試験勉強をしているけれど、ついつい怠け心が出て、ゲームをしたり、遊びに出かけたりして、なかなか勉強がはかどらない人の相談を受けたとしましょう。
カードを展開すると現在の状況を表す場所に、悪魔の正位置が出ています。このカードの意味は、執着、誘惑、不倫、三角関係、自堕落、危険など、非常に暗くて不健康です。そのため、これらの意味を、そのままに読んでしまうと、不倫をしているので、試験勉強を頑張っていても、相手から誘惑されて勉強できないと言った、とらえ方になってしまいます。
しかし、試験勉強をして合格を目指している本人は、不倫どころか、まっとうな恋愛すら無縁です。カードの意味を、そのままに当てはめていると、とんでもない結果になってしまいます。
従って、本人の現状から、カードの意味を照らし合わせて、様子をさぐっていくのが妥当でしょう。悪魔のカードは、不倫、誘惑、危険、執着、などの意味が代表的ですが、まずは、その意味のイメージを試験勉強に置きかてみるのです。
そうすると、試験勉強をしている時に、魔がさして、怠け心が出てきたり、友人からの誘惑で遊びに出かけたりして、悪循環に陥っている状態がイメージできるでしょう。
同じカードでも、相談内容によって読み方が異なる
同じ悪魔の正位置でも相談内容が異なると、また意味が変わります。例えば、新しい恋人ができて、相性も良く幸せな関係を築いているのに、元の交際相手が気になって未練が募ってしまう場合では、執着が一番のキーワードだと言えるでしょう。せっかく、良い人と交際しているのに、別れた相手に未練を感じて苦しくなってしまうのは、執着によって危険な罠にハマっているからだと推理できます。
悪魔の正位置は、危険な状態に引き込まれていく意味合いを持っています。相談内容によって、どのように危険であるのかを判別するためには、とにかくイメージを膨らませることが大切です。イメージを掘り下げれば、掘り下げるほど、結果も的確になるでしょう。
大アルカナと小アルカナ、正位置と逆位置も見極めのポイントになる
例えば、全体的に大アルカナが多い場合は、質問内容が、その人に人生に大きな影響を与えている様子を表しています。反対に、小アルカナが目立つ場合には、その問題は、さほど重要ではないと、読み取ることが出来るでしょう。もちろん、どのような問題であっても、その人によっては大切な内容です。軽々しく大きい、小さいと言い切るのは、よくありませんが、およその参考には、なると思っています。
タロットは正位置と逆位置では意味が異なります。正位置が良い意味のカードもあれば、逆もあるので、なかなか、やっかいです。ただ、全体的に逆位置が多い場合は、質問自体の答えは、ノーである可能性が高いでしょう。仮に、逆位置で良い意味のカードばかりが並んでいたとしても、イエスとは言い難いのが現実です。やはり、逆位置は逆位置だと言るでしょう。
時には、全カードが逆位置の場合もあり、解釈に悩むところです。ある占い師さんは、全逆位置の展開は、今占うべき問題ではないので、日をおいて再度、占うのを薦めていらっしゃいます。私自身も、その意見に賛同したいと思います。
小アルカナによって、状況を読む
小アルカナには、ワンド、コイン、ソード、カップの4つに分けられていて、それぞれをスートと呼 ばれています。もし、展開カードに、ワンドが多いと、アクティブな意味が強くなります。仕事や人間関係、旅行などにこのカードが良い意味で出ていると、未来は明るいでしょう。コインは、その名の通り、お金に関する問題を表しています。恋愛面を占ったのに、コインのカードが目立つ場合には、愛よりも金銭を優先している可能性が考えられるでしょう。
ソードは、厳しさ、戦いを意味します。このカードが多いと、良い意味であっても、冷たい印象が強く、穏やかさとは無縁です。カップは、愛情と優しさを表しています。恋愛や結婚を占う際に、重要視するカードです。良い意味の正位置が出ていると、愛に溢れる幸せな状態だと言えるでしょう。
小アルカナのペイジ、ナイト、クイーン、キングなどの人物も重要なカードです。ペイジは、子供や若い人、ナイトは青年、クィーンは大人の女性、キングは年配の男性を表しています。これらのカードが出た際には、その人物を意味している場合が多く、そうでない時には、その人物の性質を表していることが多いでしょう。ソードクィーンは、孤独な女性、冷たい女性を意味しています。例えば、相談内容から、特定女性の存在が思い浮かばない場合には、質問者の孤独や寂しさを物語っていると、読み取れるでしょう。
その他にも、多種多様の解釈がありますが、本日は、大まかに分かりやすいポイントを、お伝えしました。参考にして頂ければ、幸いです。